「使いやすさ」と「安全」を求める声が多数
 微量採血用穿刺器具についての調査結果

第51回日本糖尿病学会年次学術集会において
2008/06/16
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。
微量採血用穿刺器具について、糖尿病治療に当たっている医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師など750名の方々にアンケートをしたところ、「使いやすさ」と「安全」を求める声が圧倒的でした。

このアンケート調査は日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社、本社所在地:東京都港区赤坂4-15-1、代表取締役社長:足利英幸)が、5月22日〜24日に東京国際フォーラムで開催された第51回日本糖尿病学会年次学術集会の展示場当社ブースにおいて、来場者を対象にアンケート調査を実施したものです。(回答者数: 750名)

現在、使い回しによる交差感染のリスクが医療の安全問題において話題となっていますが、患者さんの安全を守り、より良い治療を実現しようとしている現場の方々の様々なご意見を伺いました。当社はこのような調査を通して、糖尿病関係の方々に完全ディスポーザブルの採血用穿刺器具の存在と利点について、認知を広げることができればと考えています。

完全ディスポーザブルタイプの微量採血用穿刺器具の使用はまだ少数

  • 患者さんの在宅使用の場合では、採血用穿刺器具に針を取り付けるタイプが91%(この場合は、患者さんは自分専用の穿刺器具を使用)。一方、完全ディスポーザブルタイプは7%。
  • 院内使用(医療従事者が使用)の場合、採血用穿刺器具に針を取り付け、針のみを交換するタイプのものが、84%。完全ディスポーザブルタイプについては、13%。

医療従事者および患者さんが困っていることは、ペン型の穿刺器具に針を装着するタイプの採血器具の操作性

(自由回答: 回答者数137名)
  • 「使いにくい・手間がかかる」がトップで28%
  • 「針の付け替えが面倒」が18%
  • 「痛い」が14%

微量採血用穿刺器具を選定する際に最も重視することは、「使いやすさ」と「安全」が上位

  •  一番重視することとして挙げられたのが、「使いやすさ」で63%
  • 「交差感染を起こさない(安全性)」が13%
  • 「針刺し損傷の防止」が13%
  • 「痛みの少なさ」が5%

公立大学法人 横浜市立大学附属病院 感染制御部・部長、満田年宏准教授は、「医療環境においては、患者さんと医療従事者双方の安全確保が必要であり、そのためにも、穿刺針をはじめとする鋭利器材・器具については、安全機能が(意識せずに)自然に受け入れられる仕様であることが望ましい」とし、「その観点から我が国の医療現場に出回っている製品を見直すと、まだまだ多くの製品が課題を抱えている。欧米などではこうした改良型の鋭利器材・器具が医療の現場で広く受け入れられており、日本においても安全で再使用できない機能を備えた製品を使用していくことが肝要」と、日本の医療機器選択における課題について指摘されています。

BDのセーフティに対する取り組み

BDは20年近くにわたり、安全機構付き医療機器注射器の開発を行ってきました。BDの安全機構付き製品には、注射、輸液、検体採取、手術、針の廃棄などに使用される100以上の製品アイテムが揃っています。