新世代の、逆流防止機能付き静脈留置カテーテルを新発売
革新的なデザインで、さらに進化したセーフティを実現

2011/09/16
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。


メディカルテクノロジーのリーディングカンパニー、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(略称:日本BD、本社:東京都港区赤坂、代表取締役:フランク・フローリオ)は、2011年9月、新世代の、BD インサイト™ オートガード™ BC (逆流防止機能付き)針刺し損傷防止機構付き静脈留置カテーテル(以下、BD インサイト™ オートガード™ BC)を発売しました。この新製品には、針刺し損傷や血液曝露から医療従事者の安全を守る新しい技術が採用されています。BD インサイト™ オートガード™ BCは、針刺し損傷を防止するだけでなく、静脈留置カテーテル挿入後の血液感染性病原菌への曝露を削減し、周辺域表面の汚染リスクも減少させます。

医療従事者は、静脈留置カテーテルの挿入時に、患者さんが急に手を動かしたりした場合など、手技を安全に行うことができず、血液曝露に遭遇する可能性があります。BD インサイト™ オートガード™ BCは、より進化したセーフティ機構を備えています。

1.血液逆流防止機能: 独自開発の血液逆流防止機能を持つ新開発の血液コントロールセプタムを装備することにより、静脈留置カテーテルを穿刺する際の経皮的血液曝露だけでなく、皮膚粘膜の血液曝露リスク(眼、鼻、口、皮膚などの粘膜が血液や体液に曝露されること)も軽減することで医療従事者を保護します。
2.使いやすいハブのデザイン: ハブの全長を長くし、穿刺部と接続部に十分な間隔を確保しました。それにより保持しやすいだけでなく、接続も容易となり、接触感染のリスクが軽減されます。
3.優れたフラッシュ機能: 新しくデザインされたハブ内には、薬液が還流するようアクチュエータ部に大きなスリットがあり、血液や薬液を効果的にフラッシュすることが可能です。

現代医療研究と見解(Current Medical Research Opinion: CMRO)に最近、掲載された臨床医による研究は、血液コントロール技術(逆流防止機能)を備えたBDインサイト™オートガード&trsde;BCは、従来の止血セプタムなし静脈留置カテーテルに比べて、血液曝露のリスクを95%低減することを示しています1。この中で医師は、カテーテル穿刺後、内針を抜いて輸液ラインを接続するときに静脈を押さえる必要がないとも述べています。

BD インサイト™ オートガード™ BCは、穿刺のときの血液曝露の防止と同時に周辺への血液汚染、例えばベッドの柵、看護服、靴、床、什器備品などへの汚染を低減します。これらの表面に付着した血液中の病原菌は、医療従事者、院内清掃管理スタッフ、訪問者などが、表面に触れることで感染する可能性があります。病原菌は、看護師の靴や衣服に付着して自宅に持ち込まれることもあります。



職業感染が大きな課題として注目される中、BD インサイト™ オートガード™ BCは、医療従事者を感染から守るために、最先端の技術とノウハウが凝縮された画期的な製品です。BDは、これからも医療従事者と患者さんの安全を守るために、より良い製品をご提供してまいります。


参考文献:
1. Onia R, Eshun-Wilson I et.al, Evaluation of a new safety peripheral IV catheter designed to reduce mucocutaneous blood exposure, Current Medical Research & Opinion, Vol. 27, No. 7, 2011, 1339-1346

製品画像


■全体像


■血液コントロールセプタム(血液逆流防止)


■アクチュエータ部