全自動核酸抽出増幅検査システム専用試薬キット5種を新発売
-迅速検査でHAI(医療関連感染)の防止を推進-

2014/03/24
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 (略称「日本BD」、本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長 ジョン・ハリス)は、本日、BD マックスTM 全自動核酸抽出増幅検査システム専用試薬として、検査キット5種(研究用)の発売を開始いたしました。 

遺伝子検査は、日本BDの検査ビジネスで今後新しい柱として成長が期待される分野です。BD マックス™ 全自動核酸抽出増幅検査システムは、核酸の抽出、増幅、検出の工程をすべて全自動で行う検査システムで、これまで専用試薬としてはBD MAXTM MRSA Assayを販売しておりました。今回、新たに研究用として、HAI(医療関連感染)の原因となりうるカルバペネム耐性腸内細菌や、百日咳菌、ノロウイルス、インフルエンザウイルスA・B型などの検出用試薬の他、腸管感染症の起因菌を検出する試薬キットが追加されます。

BD マックス™ 全自動核酸抽出増幅検査システム用検出キット(研究用):
1. BD MAX™ CRE :
  カルバペネム耐性腸内細菌科 (CRE) 保有耐性因子検出用
2. BD MAX™ ENTERIC VIRAL PRIMERS/PROBES :
  ノロウイルス・ロタウイルス検出用
3. BD MAX™ BORDETELLA PRIMERS/PROBES : 
  百日咳菌・パラ百日咳菌検出用
4. BD MAX™ FLU A/B PRIMERS/PROBES :
  インフルエンザA・B型検出用
5. BD MAX™ ENTERIC BACTERIAL PANEL :
  腸管感染症を引き起こす細菌検出用(サルモネラ菌、Shigella spp., カンピロバクター、志賀毒素産生大腸菌、など)

特長:
・BD マックス™ (製造販売届出番号:07B1X00003000125)と専用試薬を使用することで、各種検体から直接核酸抽出・増幅・検出ができます。
・操作法は簡便で、遺伝子検査のすべての工程を自動で実施することが可能です。
・従来法では検出方法が煩雑で時間がかかっていたカルバペネム耐性遺伝子を約2時間で検出します。
・特殊な培地を必要とし、かつ検出に数日かかっていた百日咳菌、サルモネラ菌やカンピロバクター等を約2時間で検出します。
・必要な試薬がすでに分注されたプレフィルド方式を採用し、よりシンプルな遺伝子検査の実施が可能となります。


製品写真:

(左)BD マックス™ 全自動核酸抽出増幅検査システム用検出キット
   BD MAX™ CRE(研究用)
(右)BD マックス&tradae; 全自動核酸抽出増幅検査システム