日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(略称:日本BD、本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長: ジョン・ハリス)は、平成26年4月14日より、
「BD オートシールド™ デュオ 両端自動カバーによる針刺し損傷防止機構付きペン型注入器用注射針」の発売を開始いたします。当社はかねてより医療従事者がペン型注入器を使用して患者様へ注射をする際の針刺し損傷を防ぐ、安全機構を備えた
「BD オートシールド™ 1.5針刺し損傷防止機構付きペン型注入器用注射針」を販売してまいりました。このたび新発売となる
「BD オートシールド™ デュオ」は、医療従事者の皆さまの更なる声にお応えし、
「BD オートシールド™ 1.5」をさらに進化させた次世代製品の位置づけとなります。注射の始めから終わりまで針が針カバーに覆われている従来の安全機構に加えて、針先側(患者側)の針カバーを透明にしたことで針が確認しやすくなりました。また、ペン型注入器から取り外した後、後針側(カートリッジ側)のカバーが自動的にスライドし、後針を保護する安全機構が追加されました。この両端の安全機構によって、医療従事者の針刺し損傷をより強力に防止します。
当社のダイアベティーズケア事業部、事業部長の南湖淳は、「インスリン注射での針刺しを防ぐ手段はないかというお声を多くのお客様よりいただき、弊社は3年前に日本初の針刺し損傷防止機構付きペン型注入器用注射針を上市いたしましたが、今回の新製品は針先と後針のダブル防御機構により、医療従事者の皆さまの安全にさらに貢献することができるようになりました。」と言っています。
糖尿病は生活習慣や社会環境の変化に伴って急速に増加しており、日本では入院患者全体の17%が糖尿病を持っていると報告されています。これに伴い医療現場においては、看護師が患者にインスリン注射をする際に起こる針刺し損傷が増加しています。
針刺し損傷は1件発生しただけで、医療施設の経済的損失、受傷者とそのご家族の精神的負担など大きな問題を抱えることになります。海外では針刺し損傷防止の取り組みが進んでおり、米国では安全器材の使用が連邦法で義務化されています。日本でも安全器材の活用を検討する等の行政通知である「医療機関等における院内感染対策について 医政指発0617第1号」が出され、医療従事者の針刺し損傷防止は、早急に対応すべき重要な課題となっています。
日本BDは、日本で初めて安全機構付きのインスリン注入器用注射針を発売しましたが、この度、発売される
「BD オートシールド™ デュオ」は、医療従事者の皆様の声をもとに機能が更に進化しています。1つは、カバーで覆われていた針先が見づらいという声にお応えし、針先側(患者側)の針カバーを透明にすることで針を確認しやすくしました。また、後針による針刺しも起こることから、ペン型注入器から取り外した後、後針側(カートリッジ側)のカバーが自動的にスライドする機構を取り入れました。この前後両端の安全機構によって、医療従事者の針刺し損傷を防止します。
当社は、インスリン注射針のパイオニアとして、臨床上の有効性、安全性を踏まえながら、医療従事者の声をお聞きし、医療従事者と患者様の安全と安心を意識して、今後も糖尿病治療に最適な針の開発に取り組んでまいります。