日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 (略称「日本BD」、本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長 阿知波達雄)は、BD FACSMelody™ セルソーターにYellow-Greenレーザー (561nm)を搭載した、新モデルの発売を開始しました。
免疫学、幹細胞研究、ゲノミクス、オンコロジーなど、様々な分野で使用されているセルソーターですが、BD FACSMelody セルソーターは、コンパクトで、優れたパフォーマンスを実現した最新型のセルソーターです。操作手順も極めて簡便なため、ソーティング経験の有無に係らず幅広い研究者の皆様にご使用いただけます。この度新しく発売されたYellow-Greenレーザー搭載モデルでは、PE系蛍光色素の分離度が向上したことにより、従来判別が難しかった弱陽性の細胞マーカーがより明確に解析できるなど、新たな可能性をお届けします。
さらにBD FACSMelody セルソーターに標準搭載されているBD FACSChorust™ソフトウェアの機能もグレードアップし、プレートソーティング用のインデックスソーティング機能が追加されました。従来のプレートソーティングでは、プロット上に表示された細胞がどのウェルにソートされたかを判別することはできませんでしたが、インデックスソーティング機能を利用すれば、各ウェルにソーティングされた細胞とプロット上のデータ表示を、1細胞単位で追跡できます。
製品の特長:
- Yellow-Greenレーザー (561nm) モデルが新たに追加
- Blue/Red/Violet/Yellow-Greenの20通りのスペックモデルから、最大3レーザーまで選択が可能
- Yellow-Greenレーザーで、PE系の蛍光色素の分離度が向上
- Yellow-Greenレーザーにより、従来判別が難しいとされていたPE系の蛍光色素の弱陽性細胞マーカーの分離度が大幅に向上し、より明確な解析が可能
- DsRedやmCherryなどの蛍光タンパクをより効率良く励起
- 高感度マルチカラー解析を実現
- 最大9色のマルチカラー対応により、高感度な標的細胞の分離が可能
- 新バージョンのBD FACSChorus ソフトウェアで簡便操作
- スタートアップ作業からソーティングまでの全工程を、先進のナビゲーション技術でガイド
- インデックスソーティング機能搭載でシングルセルソーティングの機能向上
- プロット上に表示された細胞が、プレート上のどのウェルにソーティングされたか、1細胞単位で追跡可能(図1)
図1:インデックスソーティングの画面