日本BD(本社:東京都港区、代表取締役社長:阿知波達雄)は、微生物検査の工程を自動化するBD キエストラ™ ソリューションから、スタンドアローンで設置可能な「BD キエストラ™ InoqulA(ビーディー・キエストラ・イノキュラ)」と「BD キエストラ™ ReadA(ビーディー・キエストラ・リーダ)」を2021年5月13日に発売いたします。昨年11月に発売した「BD キエストラ™ IdentifA」に加え、この度、2機種がスタンドアローンタイプに加わったことで、限られた検査室スペースでも全自動装置の導入が可能となりました。
医療機関では日常的に尿や喀痰・糞便などのさまざまな検体から感染症の原因となる微生物を特定し、適切な投薬による治療が行われています。近年、感染症への意識が世界的に高まっていることに伴う検査数の増加や、薬剤耐性(AMR)対策、医療に従事する労働人口の減少、働き方改革といった社会の変化により、医療現場の検査体制は効率化と迅速性、安定性が求められています。また、微生物検査は感染性疑いの検体を多く取り扱う業務ではあるものの、他の検査と比べて多くの作業工程が手作業で行われているため、医療従事者が安全に作業できる環境の確保や検査技師の熟練度による品質の差も課題とされています。
BD キエストラ™ ソリューションは、微生物検査室のそういった一連の工程の自動化を通して、「医療従事者の安全」や「業務の標準化」、「業務効率の向上」を実現し、より安定した検査体制の構築および迅速な検査に貢献します。
今回、発売する2機種は全自動のメリットを生かしつつ、限られたスペースでも設置しやすいスタンドアローンタイプで、検査室のスペースや環境に適したタイプを選択することで検査の自動化を段階的に進めることができます。