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第1回ワンヘルスネットワークフォーラム 教育セミナー2

開催地 宮城
会場 第3会場(仙台国際センター 会議棟3階)
開催日時 2022年8月27日(土) 12:20 ~ 13:20
備考 本セミナーにご参加いただくには、第1回ワンヘルスネットワークフォーラムへの参加登録が必要となります。
(参加登録は当日現地のみ)
詳細は学会ホームページをご確認ください。
本セミナーは整理券制ではございません。直接会場へお越しください。 

共催:第1回ワンヘルスネットワークフォーラム
   日本ベクトン・ディッキンソン株式会社

(コロナ禍で知らぬ間に進んでいた)
薬剤耐性菌に関する知見をアップデートしよう。

座長:金光 敬二 先生 福島県立医科大学 医学部 感染制御学講座
演者:西村 翔 先生 兵庫県立はりま姫路総合医療センター 感染症内科診療科

ここ3年間のCOVID-19の流行下では、診療及び感染管理のいずれの側面においても、なかなかCOVID-19以外の微生物まで手が回っていないのが多くの病院の現状である。しかし、そのような状況下でも薬剤耐性菌の脅威は続いており、それに対する我々の知見も深まっている。たとえば、2020年以降に米国感染症学会(Infectious diseases society of America:IDSA)からは薬剤耐性菌の治療ガイダンスが発刊されたり、また、ESBL産生腸内細菌目細菌における接触感染予防策の有用性に疑問を呈するようなランダム化比較試験の結果も示された。さらに少し遡って2018年以降で見ても、テジゾリドやセフトロザン・タゾバクタム、イミペネム/シラスタチン・レレバクタムなどの薬剤耐性菌に活性を有する新規抗菌薬が販売開始となっている(そして、既にこれらの抗菌薬に対する耐性菌が確認されている)。さらには、疫学的な見地からは従来から確認されていたIMP型のみならず、NDM型さらにはOXA-48-like型など、輸入型と考えられてきた酵素型を産生するカルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌が、渡航歴のない患者から分離されるようになっている。
今回のセッションでは、これらの薬剤耐性菌の疫学や診療マネージメント、感染管理に関して近年明らかになった知見に関して、一気にアップデートしたい。