感染症とは、色々な病原体 {細菌、ウイルス、カビ(真菌;しんきん)など} がからだの中に侵入して増え、咳や発熱、下痢などの症状がでることで、病原体が防御の関門を突破して、からだの中に侵入するルート(感染のルート)も色々あることを、既に説明しました(第1回参照)。
ところで、感染についてもう一つ重要なことがあります。
それは “ どのような場所で ” 感染が引き起こされるのか?と言うことです。
接触や飛沫で人から人にうつる感染症、そしてその他の動物や食物からうつる感染症も、一般的には、通勤途中や繁華街などでの接触、たまたま食べたものが病原体に汚染されていたなど、通常の生活の中で起こります。これを市中感染、または市井(しせい)感染と言います。
食物からなどは、なかなか防げるものではありませんが、それでも人との接触に注意し、またインフルエンザに感染しないように、カゼをひかないようにと考えて、マスクを付けたり、うがいを心がけるなど、色々注意をした経験はどなたにもあると思います。
さて、では他に、どのような場所で感染が引き起こされるのでしょうか?